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道路ができて資材の搬入が容易になったので、7町歩という広大な敷地に建物も増えていた。

もう命がけで「木馬」を使って資材を運ぶ必要もなくなったわけだが・・・・・

花は咲き、小鳥たちは森でさえずり、敷地の横を流れる川ではあの日と同じようにイワナが跳ねていた。

目に見える景色は以前と同様に美しいので、余計に無念さが増した。     国破山河在